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ノコギリ屋根工場について
2004.06.18更新

 鋸屋根工場は、産業革命の時代(19世紀)
にイギリスの紡績工場に初めてあらわれたと考えられています。それまでの手工業から機械工業に移行して行く中で工場の規模の拡大、経営形態の変化によって大工場が必要となり、鋸屋根工場が建てられるようになったものと思われます。桐生でも、明治22年に現在の桐生厚生病院、市役所が建つ周辺に日本織物株式会社桐生工場が建設されました。レンガ造りの大規模な鋸屋根工場で現存していれば日本でも屈指の古さをもつ大規模な鋸屋根工場でありました。以降、桐生でも日本絹撚株式会社、両毛製織株式会社など大規模な工場に鋸屋根が採用され、周辺の織物工場にも徐々に採用されるようになりました。

 桐生市には現在約260棟(平成14年現在)の鋸屋根が残っています。これらは織物を主産業とした桐生を象徴するものです。 構造については、レンガ造が1件、石造が9件、RC造が1件で残りは木造となっています。また、大規模な工場は少なく2連、3連の小規模な工場が残っています。 桐生において鋸屋根がもっとも多く建てられていた時期は昭和初期から昭和30年代までです。昭和40年代に入ると極端に減少していきます。これは、建築技術及び電気設備の進歩・普及により広い面積を必要としても鋸屋根の形態をとることがなかったため、屋根の谷間(刃部)に雨漏りが生じ易いため、織物産業の衰退、、転職等種々の要因が考えられます。 桐生市に多数残る鋸屋根ですが、繊維産業の衰退による工場閉鎖や建物の老朽化により年々減少しています。そこで空き工場を店舗、アトリエ、資料館、美容室、幼稚園等様々な二次利用で活用し保存を図っています。


桐生市 教育委員会管理部 文化財保護課 mail : bunkazai@city.kiryu.gunma.jp
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